短期能楽教室11回目

11回目です・・・て、え?(苦笑)


ちなみに、昨日は銕仙会の新年会だったようです。
メニューはうどんすき・・・何故知ってるかって?
玄関にその名残(=仕出屋さんのトレー&お出汁の匂い)がありましたので。(笑)


さて、今回のおさらい。



『鶴亀』
・最初から通して。
・語尾を伸ばしすぎない。言葉の意味を伝えることを意識する。
・強吟!(弱吟の謡い方を知ってしまうと、迷ってしまいがち)


『吉野天人』
・「和州」は、「ワシウ」と発音。(「ワシュウ」でなく)
・音はあっているので、自信を持って、謡うように。
・シテはむしろ声を低めに。お腹に力を入れ、調子を張るように。優しくしない。
「御代ォとかーァーアーやーァー」節使い注意。
地「言ひもあへねば〜」からは、弱吟の大ノリ。ウキが多くて、難しい〜。


仕舞
本舞台を使ってのお稽古♪
舞台での作法を教わりました。


地謡は、切戸口に近い方から座っていく。位置は横板2枚分くらい(?)手前。
正座し、腰(帯、袴の紐)に挿した扇を、左手で下を支え、右手で抜き、右脇に膝と平行に置く。
扇の中程を持って膝の前までスライドさせる。左手はストッパーのように添える。
手は開いたまま膝の上に乗せ、待つ。


扇を取る時は、両手で。左手は扇の先、右手は要の部分をいつものように握り、膝の上に一端のせてから、扇の先を床につけて、謡う構えに。
終わったら、扇を一端膝の上に載せ、両手で支えて前に置く。
手を膝の上に乗せ、次の人を待つ。


最後は、右手で扇を右脇にスライドさせ、真ん中を持って、柄の部分を腰に挿す。
右膝を床につけて左へ回転し、左膝を立てた状態に。
切戸口から一番遠い人から立って、退出。
全員揃って、ご挨拶。


舞う人は、扇を両手で持って、切戸口から入り、スタート位置へ(道成寺の鐘を吊る輪の下辺り)。
終わったら、切戸口から退出。
この時は、自然に歩いてよい。
手は、真横ではなく、前(ポケットの辺り?)に。


文字に書くと、分かりにくいですね?


仕舞での注意点
・舞台を大きく使うこと!
・視線は遠くへ
・謡と型とのポイントをあわせる。(ハコビで、タイミングを調節できる)



おまけ
見所の壁に、掛け軸が飾ってありました!
翁、三番叟(黒色尉)、千歳のそれぞれの絵と、代々の銕之丞の書いた謡。
(右も左も、テツノジョー♪あっちもこっちも、テツノジョー♪)
中には、小鼓の手が朱で入れてあって、ご本人が実際に使っていた謡本だったのでは?というものも。


これらは一般公開もしていないし、公演前には片付けてしまうので、見られるのは、銕仙会の能楽師と、お稽古に来た人のみ!
新年早々、ラッキーでした♪
写真は、柴田稔先生のブログにありますので、ぜひ御覧になってください。
観世銕之丞家の謡い初め。 : 能楽師・柴田稔 Blog


ちなみに、昨年末の大掃除以降公演がなくて、10日以上空調を入れていない、正月明けの今頃の舞台は、一年で一番いい状態なのだそうです。
「すべすべ」の木肌が「もちもち」になるのだとか。
木も生き物ですから、水分を吸って、回復するんだって。
すり足で歩くと、木に足の裏が吸い付くように感じるらしい・・・。


そんなベストコンディションの舞台、歴代銕之丞に見守られて(ダメ出しされて)のお稽古・・・・。(涙)
が、がんばりますっ。