能舞エヴァンゲリオン

そういえば、すっかり忘れていました。(参考日記→師走突入! - 迷宮探索
もう公開終わっちゃったかと思っていましたが、ポッドキャスト用に動画を配信していました。
http://www.gainax.co.jp/eaw/
(12日までだそうですので、興味のおありの方はお早めに。)


シテは金春流の若手、山井綱雄。
(公式サイト→ホームページ移転のお知らせ - Yahoo!ジオシティーズ
舞台を拝見したことはありませんが、なかなか意欲的な取り組みをしてらっしゃる方だとか。


動画は、20分ちょっとで、謡や舞は新作ではなく、古典5曲のコラージュです。
「清経」「黒塚」「生田敦盛」「百万」「恋重荷」とのこと。
それぞれに、主人公シンジの苦悩や、戦闘の激しさ、母の息子への想いを表現しているのだとか。
金春流の謡ってあまり聞く機会がないのですが、語尾が独特ですね。
しっかり謡っていて、聞き取りやすかったし、それは良かったのですが。
視覚が拒絶反応を・・・。(以下、ツッコミまくり文です)


前半の面は、衝撃的(笑劇的?)にも、エヴァ初号機
装束は能の、法被肩上&大口袴という、武士スタイルなので、かなりゴツいはず・・・なのに、面はもっと大きい!そして青い!!(そこが不気味)
どうしてかと思っていたら、途中の物着で、面も早変り!(←早くないけど)
後半は母・・・なのに小面って、ちょっと違和感あるなぁ。


正面を向いたまま、自分で帯を解き、法被を脱ぎ、というのはあまり見目良いものではない。
後ろを向くとか、後見にされるがままになるか、後見が前に座り隠すとか・・・こういう細かいところに気を遣ってこそ、芸術だと思うのだが。


もう一つ、気になったのは、カメラマン!
舞台の上をチョロチョロと(笑)邪魔じゃ〜!
ベストアングル狙うのは分かるけど、ビデオ撮ってるんだから〜。
もっとも、もしかしたら、動画は記録のみで、公開の予定はなかったのかも?
余分なものが映り過ぎてるし。(カメラ小僧?の大群とか)
カメラワークも悪いし。
最後の足のアップは、すり足フェチにはたまりませんでしたが。(笑)


と、文句ばかりの感想になってしまった。
けれど・・・ある意味、こういう試みは悪くない・・・かも?
創作するのではなく、古典で通すというのも、意図あってのことだと信じたい。(手抜きじゃないよね?)
若い世代に能を感じて欲しいとか、エヴァの内面世界への共感とか(?)、面白いアプローチだと思う。


・・・・・・・・が!
やっちゃった!?感は否めません。




追記
今日、無性にブロッコリーが食べたくなったのは・・・あの青い面の強烈な印象のせいでは・・・ない!!