萠の会@宝生能楽堂

友達からのポップアップカード

☆メリークリスマス☆


後楽園付近は、カップル率高し。
いいよねぇ、幸せそうで、楽しそうで。
でも私も同じくらい楽しんだも〜ん♪
クリスマス・イブに一人で能を観に行ってるイタイ女の負け惜しみ?
ではない・・・はず。(自爆)

鸚鵡小町	
シテ	浅井 文義
ワキ	宝生 欣哉
大鼓	國川 純
小鼓	鵜澤 洋太郎
笛	一噌 仙幸
	
狂言遊宴 中世の歌舞 
野村 萬、宝生 閑、櫻間 金記、粟谷 能夫、野村 万蔵、
三島 元太郎、観世 新九郎、安福 光雄、八反田 智子、
鵜澤 久、清水 寛二、西村 高夫、柴田 稔、馬野 正基、
浅見 慈一、長山 桂三、谷本 健吾、浅井 文義
	
岩船	
シテ	鈴木 諷矢
ワキ	宝生 朝哉
ワキツレ	宝生 閑、殿田 謙吉
大鼓	亀井 広忠
小鼓	大倉 源次郎
太鼓	観世 元伯
笛	一噌 隆之

(後見・地謡は省略しました)


鸚鵡小町
これまた、今年3回目。(観世2回、金剛1回)
今日の小町は、過去の自分を切り離して、放っておいて欲しいと思ってる気がした。
昔の高慢を反省して、隠遁生活してるのだから、引きずり出さないでよ、て。
序の舞の直前の大鼓が、老体に鞭打つ音のよう。


静かな舞でした。
舞ううちに、若返っていって、一瞬、宮中のアイドル時代の高揚感を取り戻すけれど、そんな風に浮かれる虚しさを、今は知ってしまっているから、という風情で座り込んでしまう。
その時、彼女は何を考えていたんだろう。
何だか、そのまま露のように消えてしまいそうでした。
勅使が去るのを見送るのも、名残惜しさというより、また平穏を取り戻せると、ほっとしているように見えた。


黒地に白鶴が舞っている(留袖っぽい?)長絹が、珍しくて、きれいでした。
葬列のような、厳かな雰囲気も。


やはり舞直前の、地謡「大紋の袴の稜を取り」のところ、すごく高くて、ちょっとびっくりした。


狂言遊宴
内容は、

道行(盛久より:宝生閑、全員)、海道下り(野村萬)、早歌「熊野参詣」(櫻間金記、浅井文義)、簓之段・鞨鼓(自然居士より:粟谷能夫、鵜澤久)、笠之段(芦刈より:櫻間金記、野村万蔵)、小歌(放下僧より:鵜澤久)、鉢叩歌(鉢叩より:野村萬、全員)


配布物を参考にしましたが、配役は記憶違いがあるかも?


面白かった〜♪
今日はこれが一番の目当てでした。(←というか、何だか分からず興味をひかれた)
各流・各役とりあわせて、乱能っぽくもある。
全員、素襖に烏帽子をつけて、胡坐をかいて座るのが、昔の能の絵そのもの。


順番に謡って、舞って、他の人は、手や扇で拍子を取り、「やんや、やんや」とはやしたり、笑ったり・・・能楽師忘年会か!?
それとも中世のクリスマスパーティー(笑)
「次は、芦刈より笠之段と、放下僧の小歌を2006クリスマスバージョンでお送りします」なんてミュ○ジックフェア?(←そんなこと言ってないケド)
司会進行は万蔵、アドリブもあったみたいで、でも品良くまとめて、狂言師の面目躍如。(狂言回しってこのこと?)


パンフレットには、中世の早歌研究者であった先生の云々かんぬんと、堅苦しい?事が書いてあり、ちょっと構えていたのですが、楽しい!という雰囲気が舞台上から見所に伝染していき、だんだん気楽に笑えるようになりました。
一緒に手拍子したかったなぁ。(←迷惑だってば。でも許されそうな雰囲気だった)
異流儀の連舞もあったりして、何がどうやら、やたら楽しかった。
舞台上での能楽師の笑顔なんて・・・珍しいものを見ちゃったよ。(笑)


岩船
知らなかったのですが・・・ワキとシテ、二人とも小学生低学年くらいの子でした。
可愛いよ〜。(*^^*)
いやいや、立派に能楽師です。
正直言って、何を言っているのか聞き取れませんでしたが、精一杯声を出し、きりっと強い目をして、颯爽と舞う姿は、頼もしい限り。
ああ、可愛い〜〜〜。(*^^*)デレ〜
下手すると、シテよりも気になっちゃう源次郎&広忠コンビも、今日は可愛い龍神に讓ってました。(←勝手に)


う〜ん、今年もいいクリスマスだっ♪
そして今年の能もこれで終了です。