第一回 老女の会@宝生能楽堂
縁あって私の手元に舞い込んだチケット、ありがたく拝見いたしました。
昨夜の睡眠ばっちりとって!(ここがポイント)
一張羅のワンピースで!!(更なるポイント)
狂言『棒縛』 太郎冠者 野村 万作 主 野村 万之介 次郎冠者 野村 萬斎 能『関寺小町』 シテ 今井 泰男 ワキ 宝生 閑 子方 佐野 幹 大鼓 柿原 崇志 小鼓 幸 清次郎 笛 一噌 仙幸 (藤田大五郎休演のため代役) (地謡・後見は省略。ワキツレは3人、記載ありませんでした。)
『棒縛』
万作、萬斎が同じ舞台に立つって、今やそうそうない取り合わせかもしれない。
万作が太郎冠者の『棒縛』は、3回目である。
肩衣はトンボ。棒縛りにあう太郎冠者のポーズを暗示?
次郎冠者(萬斎)のは蟹。手を縛られたポーズか??(←考えすぎ)
二人とも、カラーコーディネートがとてもポップだった。可愛い、とも。
主(万之介)は渋かったけど。
『関寺小町』
宝生流では100年以上前に出て以来の最高・最奥の秘曲とのこと。
ちなみに、三老女(『姨捨』『桧垣』『関寺小町』)のうち、『桧垣』は流儀の慣例で演じられないそうです。
まー、なんですなー、
猫に小判
豚に真珠
挿頭花に老女物 (汗)
2時間ほどの曲ですが、しては藁屋の中、床机にかけたままほとんど動かず・・・。
幸い、がっくり意識を失う事はありませんでしたが(笑)、面白さが今ひとつ分からないというのが、正直なところです。
かといって、つまらない訳でも、眠いわけでもなくて・・・何でしょう?
(単に、謡の面白さがわかんないからですよね。)
キュンとしたシーンもいくつかあったのですが。
短冊を左手に、筆(扇)を墨に浸すとことか。
序の舞に入る時、扇を目の前に掲げてるとことか。
疲れきって、座り込んでしまうところとか。(あ?違う?)
シテご自身も86歳ということで、リアル老女感は断トツ・・・果たしてそれが良い事かどうかは分かりませんが。
(少なくとも、これまで見た老女物って、観世清和とか、観世銕之丞とか、比較的若いシテだったので)
あと、余韻。
何も変ってない、というのが、妙に切なかったです。
残念だったのは、3回ほど絶句したのと、ピーーーーーという高周波音(虫の音と思いこもうとしましたが、耳障りでした)。
おまけ
大倉源次郎さんが客席に・・・やたら目立つように見えたのは、役者としてのオーラか、はたまた私のミーハー心ゆえでしょうか?(笑)
も一つおまけ
なんか熱っぽいーと思って体温測ったら38.02度!?
もう寝ます。