突拍子なく
何故かな、いしいしんじと似ていると思った。
タイトルのセンス?
特異な才能を持つ「弟」を書いているから?
おそらく、突拍子のなさ、「・・・はぁっ!?」な世界を突っ走る度胸(笑)が似てるんだろうね。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 330回
- この商品を含むブログ (630件) を見る
主人公の一人称で、弟の事、連続放火事件の謎解きなどが語られる。
それらは、念入りに仕組まれた、復讐でもある。
ミステリ・・・にしては、伏線は大雑把です。
謎解きそのものよりも、「人間の悪意」について書きたかったのかな。
どうしようもなく、「悪い」人間。
それだけに、主人公の父親の寛大さがジンときます。
デビュー作の、こちらも根底のテーマは同じ。(だと思う)
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
- 購入: 21人 クリック: 154回
- この商品を含むブログ (832件) を見る
未来を予知することのできる、案山子。ある日彼は殺されていた。どうして自分の死を予言できなかったのか?
不思議な島に迷い込んだ主人公が、世界を変える何かをもたらす。
ファンタジー好きなので、いきなり案山子がしゃべりだす世界を提示されても、そういうものかと読み進めることは出来るのですが・・・。
な〜んとなく、読み辛かった。
置いてけぼりポイントが多くて。(笑)
あと、描かれる「悪意」が、生々しくて、嫌だった。(そんなに極端に残酷なシーンでもないのだが。)
すべて読めば、世界は丸いのね、と思えるようになったかな。
変わった人だなぁっ、というのが、最大の感想かな。