喜多流職分会11月自主公演能@喜多六平太記念能楽堂(11/26)
お稽古の後、行っちゃいました。
(なので、最初の仕舞は見られず、『敦盛』も途中から)
仕舞 大江山 塩津 圭介 自然居士 井上 真也 玉之段 大島 輝久 能 敦盛 シテ 笠井 陸 シテツレ 友枝 雄人、粟谷 充雄 ワキ 野口 敦弘 アイ 山下 浩一郎 大鼓 安福 光雄 小鼓 住駒 匡彦 笛 藤田 次郎 狂言 伯母ヶ酒 シテ 野村 扇丞 アド 小笠原 匡 能 千寿 シテ 粟谷 明生 シテツレ 狩野 了一 ワキ 殿田 謙吉 大鼓 大倉 正之助 小鼓 鵜澤 洋太郎 笛 一噌 隆之 仕舞 三井寺 道行 長島 茂 能 黒塚 シテ 粟谷 浩之 ワキ 村瀬 純 ワキツレ 村瀬 慧 アイ 小笠原 匡 大鼓 柿原 弘和 小鼓 久田 舜一郎 太鼓 助川 治 笛 内潟 慶三 附祝言 (地謡・後見は省略しました。)
『敦盛』
織田信長が好きだったという「人間五十年〜♪」のとは、違います。
途中からのせいもあって、集中できず・・・。
気になったのは・・・敦盛って、十六歳だよねぇ?
後シテは面だけれども、前場の草刈男は直面なので・・・・・・・・もう少し若い方だったら良かったのにな、とか。(←そういう問題ではない)
『伯母ヶ酒』
酒屋の伯母(アド)はケチで、一度も酒をふるまってくれた事が無い。甥(シテ)は、あれこれと言って飲もうとするが、追い返される。そこで鬼に化けて、伯母を脅かすが・・・。
狂言のパターンですね、素直に笑えます。
『千寿』
源氏に捕われた平重衡(シテツレ)は、狩野介宗茂(ワキ)に預けられ、頼朝の指示によって手越の宿の長の娘、千寿の前(シテ)が身の回りの世話をしている。都へ送り返される前日、千寿が訪れる。
先日の『江口』でくらくらきた、粟谷明生がシテ。
そして、そして、狩野了一がシテツレ♪(←しかも直面!!)
江口の君では、大きな万人への愛を感じたのに対し、千寿の前は、ちょっと世話女房っぽい雰囲気で、一人に向けた強い愛がビームのように。
らぶらぶな2人・・・。
2人が見詰め合うのにはジェラシーを感じてしまいました。(←なぜ?)
最後の最後、すれ違う場面は、スローモーションのようにも。
ドラマなら、ここでエンディングテーマをジャ〜ン、てとこ。(笑)
ああ、でもごめんなさい、全般に眠気が・・・。
『黒塚』
観世流では『安達原』ですね。
最初、シテは作り物の中にいるのですが、それまでそれは「家」で、シテが出ると、「寝所」に変わる。
そんな扱いが大胆というか、横着というか・・・一石二鳥?(笑)
アイは、あの通りでした。(『三響会』で見た萬斎の、やりすぎかと思ったけどそうでもないらしい)
真面目くさったワキとのやりとりが面白く、動きもユーモラスで、ドリフっぽい展開。
寝所には、人間の手や足が天井まで積まれていたということだけど、それって食べ残し?
柔らかな内臓と頭だけ食べて、骨と筋は残したの?(←考えるなって)
後シテは肌色の般若、黒髪で、モミアゲ?(耳の下辺りの髪をふくらませてあった)
恐ろしい鬼というよりも、近所のちょっと怖いおばさん??
キッと何度も面を切るのが、ヤンキーのメンチ切りにも見えたり・・・。
おどろおどろしいというよりも、可愛かった。(←鬼に共感)
腰巻にした唐織が、変わったデザインでした。
う〜ん、全体に、乗り切れなかった気がします。
能を見るときは、それだけに絞った方がいいかも。
テンションとして。
囃子方も、ピンと来ず、それも残念。