短期能楽教室5回目(10/15)

(お稽古は昨日だったんですが、今日のエントリにしてしまいます。)


前回最後まで習った『鶴亀』を最初から通して謡う。


毎度のことながら・・・
・声をおなかからしっかり出す!!!!
との注意。


・真直ぐの声でなく、一字一字を跳ね上げるように謡うと、明るく、祝言性が出る(「月宮殿の〜」)
というアドバイスも。


節使いでは、
・「君の恵みぞありがたき」の、「ぐ」を、しっかり下げる。
・イリマワシ、クリマワシのところ、しっかり上げ下げする。


拍子不合から拍子合、ワキの台詞など、謡のリズムの変わるのが、うまくつかめない。前のテンポを引きずってしまう〜。


『吉野天人』
「いよいよ“お能らしい”スタイルを持った曲です」と、ざっとあらすじをお話して下さいました。
節使いで、
・「吉野の奥を尋ねん」のところ、「の」を下げて。(『鶴亀』の「君の恵みぞありがたき」のように)


謡でヘロヘロになり、足の痺れをとる間に、先日の「松風」の装束付舞囃子について、気になっていたことを質問しました。


ずばり、どこから出てきたんですか!?
答え、幕から、だそうです。(そりゃそうですね。装束つけて面かけて、切戸口はくぐれません。)
アシライで幕から出て、物着(水衣から長絹&烏帽子に)をして、舞ったそうです。
普通はやらない、レクチャーゆえの形態ですね。


それから、先生のブログにあった『形見の品々』の答え合わせをしてくれました。
「全然わからない」と言うと、ちょっとがっかりされてしまったようです。(すみません、不肖の弟子で)
聞けば、ああ〜〜〜、となるのだけれど、意外と小道具って、見ていないものですね。(その品自体が何だか分からないのもありましたし。『清経』の髪の毛入りの袋とか。)


また、年間200番見る方がいる、という話に驚き!(ちなみに、漫画家の成田美名子さんは年間100番だとか)
そんな人には、腹の底まで見られてるみたいで、怖い・・・そうです。
装束や面で覆うほど、役者の生の姿が出てきて、ちょっとした動きでも意味を持ってしまう、というようなことを仰ってました。


閑話休題


お仕舞
・まず、カマエと、すり足。(肘、腰に注意)
これまでゆっくり歩いていたのを、倍速、4倍速で歩いてみる。
速く歩くときは、いきなりスピードを出すのではなく「序・破・急」を意識する。後ろへ引っ張られる力を前に持っていく感じで。(アクセルとブレーキを同時に踏んで、徐々に前に出る・・・て、坂道発進?)


・サシ込ヒラキ
・左右打込ヒラキ
やっと、なんとか、足と手の動きを把握できました。(今更ですが)いつも帰ってから復習すると、どこかしら忘れてしまっていて、ちぐはぐな動きになっていたのです。
気持ちは扇の先に持ってくること。


・『鶴亀』
進行方向へ体を向けてから足を出す。(角取りした後、左へ進むとき)
「サシマワシ」の動きもやっと把握できました。(多分)


何とか、頭では理解しつつあります。
これを、体でスムーズに実行できるようにすべし!
練習あるのみ!!