能楽BASARA Ⅳ 月下に舞ふ@国立能楽堂

伝統芸能情報誌のチケットプレゼントで頂いたもの。(オヤジギャグみたいになるので、詳細は伏せます・笑)
これで7月は毎週、公演かワークショップに行っている事に。
期せずして、能楽強化月間!
ああ、幸せ〜。
(あ、30日は未定だ・・・何かないかな ←本末転倒)

解説 「融の風景」
 観世 喜正


仕舞 『通小町』
 観世 喜之


狂言 『狐塚』 小唄入
 山本 東次郎
 山本 泰太郎
 山本 則直


能 『融』 十三段ノ舞
 シテ 駒瀬 直也
 ワキ 宝生 欣哉
 間  山本 東次郎
 大鼓 亀井 広忠
 小鼓 鵜澤 速雄
 太鼓 観世 元伯
 笛  一噌 幸弘


(後見・地謡は省略)


「融」て、「とおる」って、知らないと読めないよね、そういえば。観世喜正さんの解説は、無駄なく、ソツなく、ツボを心得たものでした。さすが、慣れてらっしゃる。


仕舞 『通小町』
『鸚鵡小町』でのヤな女の印象からか(笑)、あんな小町のために思い煩わず、さっさと忘れて成仏しちゃいなよっ、て、思いながら見ていました(←余計なお世話)。誠実な舞でした。
喜之さんて、喜正さんと親子なのに雰囲気違いますね。小柄ですし。喜正さんも歳をとるとああなるのかな?


狂言 『狐塚』 小唄入
田を荒らす鳥を、鳴子で追い払うよう言いつけられたタロ&ジロ(違う?)。途中から鳴子を振り振り、唄を謡いながら田に向かう(ここが小唄入の小書部分ですね)。夜になり、差し入れを持ってきた主を狐と思い込み・・・。というあらすじ。
以前見た和泉流では、太郎冠者一人で田にやってきて、次郎冠者と主は後からやってきました。両人供を狐と思ったか、次郎と計って(笑)主をとっちめたのだったか、忘れてしまいましたが。
謡いながら鳴子を振って、「ホーイー」と掛声をかけるので、段々辛そうに見受けられました。でも、あの掛声で鳥がバサバサっと飛び散っていく様子が見えるのは、さすがです。
小唄、とてもシャレてますね。『融』での名所揃えと重なる部分もあり、番組としても考えられている感じがします。・・・どちらも秋の風景というのが苦しいですが。(これから夏だというのに)
1点疑問。主が何かを切っておいたから、と言い、タロ&ジロは各々その中に入って夜を過ごすのですが・・・何のことでしょうか?(ご存知の方がいらっしゃいましたらお教え願います。)


能 『融』 十三段ノ舞
いやぁ、カッコイイ(はぁと)。颯爽として、爽やかで、好青年な後シテ。声もはきはきキッパリしてますし。色気はやや足りませんでしたが(vs. 浅見真州さん)、モテオーラは全開。(爆)
装束はチラシと同じで、白い直衣の下には朱色の衣、朱色の指貫で、真州さんのときと同じ配色。(これがスタンダードなのでしょうか?)ただしロングストレートヘアーでした。これが舞う時にふわりとなびいて、少女漫画ちっく。
そして問題の急の舞・・・囃子方には例のお2人、わくわくして待ち構えました(前回は不意打ちでノックアウトでしたので)。もう、こうなると、シテよりも囃子に意識がいってしまいます。(ごめんなさい〜)
龍と虎が絡み合ってるみたいで。
広忠さんは、「虎になれ」 (by タイガーマスク)て感じですし。
幸弘さんは、「竜の子太郎」(by 日本むかしばなし)みたいだし。
小鼓の鵜澤さんは、上の格闘を温かく見守るような、豊かな音色。
そして太鼓の元伯さんは、上の格闘をけしかけていたような(笑)。
そんなバトルの中舞うシテは、スポコンみたいでした。(光る汗、きらめく青春、な、爽やか系の・笑)


そして今日も意味不明の感想になりました。(爆)