写真が・・・
実は私、能の本て、あまり読んでません。
能評とか、解説本の類。
面や装束に焦点を合わせたあらすじなら、持ってるのですけど。
最近勉強不足を痛感して、読んでみました。
- 作者: 林望,森田拾史郎
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1994/07
- メディア: ハードカバー
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バックグラウンドを知らないと楽しめないよ!と説教されてしまいました。(苦笑)
すみません、『伊勢物語』も『平家物語』も『源氏物語』も、学校教育までの知識しかなくて。
ちゃんと読みます。
読みたいです。
面白い表現だな、と思ったのは、
すべての想像力をフルに回転させて、ディジタル情報として、つぎつぎと言葉(テキスト)の形で投げつけられるメッセージや「美」を、すべて見る方で解読(デコード)して、空間(アナログ)化していかなくてはならないのだから、忙しい。
( )は、ルビです。
よく、能はデジタルに出来ている、と言いますが(あれ?言わない?)、観客はデジタルをアナログへ変換しなきゃいけないのね。
だから観てるだけなのに、疲れるのか。(笑)
あと、「さくら」の語源。
すなわち「さくら」は、元来、田の神である「さ」(早乙女、早苗、五月、五月雨の「さ」)と言う言葉と、なにかの「居る場所」という意味の「くら」(馬の鞍、玉座の高御座などの「くら」)との連なった語と目され、その花の咲く時期と咲き加減が、農事暦の初めに当って、農耕の豊凶を占った神聖な樹だったのである。
だそうです。
呪術性を帯びた樹、ある種の霊力を持った樹、ということ。
農耕と結びついているのだから、日本人はとりわけ、神秘性と親しみを感じるんですね。
で、能に、文学になり、花見もしちゃう、と。
そしてもう一つ、最大に気になったのが!
『石橋』の写真!!
・・・・・くるくるなんです。
さながらコントの雷様の如くの、くるっくるヘアー。
キャプションには“石橋 喜多六平太”とありますが・・・喜多流オリジナル?
(いや、喜多流の観た事あるけど、パーマじゃなかった。)
ええっと、笑っちゃいました。
(妙に可愛くて・・・いや、正直に言うと、オバサンみたいで。爆)