オノマトペ

擬音語・擬態語のこと、です。
国によって様々、また、時代によっても変化します。
例えば、犬は日本では「ワンワン」ですが、アメリカでは「バウワウ」と英語で鳴き、日本でも昔は「びょうびょう」と古語を使っていたという。(笑)


能や狂言では、その成立時代のままの表現です。
これが、たまーに、ツボるのです。


その一 かっぱと
“かっぱ”と〜〜〜飛び上がったりする時の表現だと思うのですが。
昨日の『野守』でも最後そんな感じで跳び返って地獄へ戻っていきましたし。
また、どの曲だったか、船から飛び降りる時にも使っていました。
“がばっ”と、に近いのかなぁ?
迫力あるシーンなのに、妙に軽い響きに思えるのですが・・・。


その二 ばっぐん
道成寺」で聞きました。
白拍子が飛び込んで落ちた鐘が熱いのを、「“ばっぐん”に煮えている」と、アイとワキとで言い合うのです。(アイだけだったかなぁ?)
“ばつぐん”てことだと思うのですが。
その言い方が、何かを飲み込む時の“ごっくん”みたいに発音していて、初めて聞いた時は「なんじゃそりゃー!?」な表現に、笑っちゃいたい・・・けど緊張感が〜〜〜と悶えました。(笑)


その三 ちょうちょうちょう
狂言で、牛を追い立てる時の囃し言葉です。(「横座」でも使われていました。)
私の生活に、生きている牛とは接点がないので検証のしようがないのですが・・・、「ちょ、ちょ、ちょーぅちょーぅちょ」なんて言われて牛は動くのだろうか?