夢オチ?

春は、お素人会(能の)多いみたいです。
ということで、お目当ての方が出ているという情報を仕入れ、行ってきました、国立能楽堂
小鼓を習っている方の会とあって、舞囃子ばかり約20番と、能『邯鄲』がありました。


『邯鄲』実は初めて見ました。
盧生という若者が、旅の途中の宿で女主人に勧められ、“邯鄲枕”という悟りを啓くことの出来るという枕で昼寝する。すると使者がやってきて、「あなたが皇帝だ」と。栄華を満喫し、また眠りにつくと、起こしたのは女主人。やっぱそんなうまい話はないって〜〜という、夢オチの話。
(そうなのか?)


比較的短い曲(それでも1時間だけど)ですが、見所多く、面白かったです。
眠っている盧生を起こす使者と、女主人(狂言方なのですが、超怪しい:笑)の相似性というか、入れ子構造のような演出。
内容も哲学的。(井上靖氏の「敦煌」とか、荘子の「胡蝶の夢」とか連想します。夢と中国ネタという共通点なだけ?)
一畳台の上での舞(「楽」というらしい)の、囃子も、何だか不思議。


また見てみたいです。
今度はちゃんと起きて。(爆)


いや・・あの、肉体的に非常に消耗していたのです。どうにも抗えない眠気でもって、見ていました。(ので、実は途中記憶が飛んでます。空降りの型を見逃しています。)


あと、ちょっと気になったのが、金春流の本田芳樹氏。
舞囃子『葛城』を舞っていたのですが、良かったです。
(ところで金春流の謡って、何だかもさっとしてますね。笑)