ミニマムな会話

言葉はコミュニケーションツールです。
必要な事が伝わらなければ、いくら美辞麗句を連ねても意味がない。
(まれに、それこそが意図だというのもありますが。)
しかし逆に、伝わりさえすれば、いくら短くても良いのです。


元ネタはこちら→省略して話す - じゅんじゅんのきまぐれ


どこまで省略した会話が可能か?


有名なのはヴィクトル・ユーゴーが「レ・ミゼラブル(邦題:ああ無情)」の評判を尋ねるのに獄中から知人に出した「?」と、それに答える「!」の葉書。
それだけで伝わったのって、すごいです。
省略というより、暗号だったのか?と思えます。
しかしこれって、会話じゃない・・・?(汗)


身の回りに目をやると。
理系のラボは省略語だらけ。
各種装置や、試薬など、頻繁に使用するものには本名(正式名称)でなく、あだ名で称することがほとんど。(単に省略したのもありますが、一号とか○○くんとか命名されていたりも)
長たらしい専門用語は、英語と日本語とのミックス。
実験に関する会話は「“英語動詞”する」を多用。
学会発表なんかでも、堂々とそういう略語を使ったりしてます。


例文:37度で1時間インキュベートした後、遠心ペレットをピペッティングして、プレーティング、インキュベーターでオーバーナイト。
訳:(大腸菌を)37℃の恒温槽に1時間入れ、遠心機にかけて沈んだ大腸菌を少量の培地に溶かして、(寒天培地に)広げてまいて、(37度の)恒温槽に入れて一晩置く。


同じフィールドにいる分には困りませんが、研究テーマが違うと使う単語が違ってくるのですよ。
だのに、通じて当然のように話が進められるのは困りモノ。
(どころか、聞き返すと「知らないの?」的な鼻笑い&視線が・・・理系研究者の排他性ですな。あ、グチってしまった。)


ま、そういうのはどこのコミュニティーでもそうかな?


親しい人との会話で。
最近読んだ本とか、行った場所とか、そういう、お互いの趣味を知っていて、いきなり話をふって通じるのって、とても楽しいし、嬉しい。
アイ・コンタクトのみで通じる事もあったり。
秘密を共有しているような、内輪の親しみ。


家族内でのみ通じる言葉とか、あると思います。
ちなみに挿頭花家*1では、味噌煮込みうどんのことを「クイタビッチ」と言います。
大昔のCMが元ネタなのですが(名古屋弁じゃありませんよ!)、父が妙に気に入ってしまって、以来「今夜は寒いから“クイタビッチ”にしようか」など。(笑)


が、これも、それに入りきれない第3者から見るととても嫌なものだというのが、ここ数年気になってきて。(嫌な思いをする方が多かった、てことでしょうか?)
う〜ん。
コミュニケーションて難しいわっ。(そういうオチ?)

*1:なんだか居酒屋の名前みたい