TVで
昨年10月に行なわれた、『三響会』の放送を見ました。
(NHK教育『芸能花舞台』)
ちなみに、当日見た感想はこちら
→三響会@新橋演舞場 - 迷宮探索
最初に亀井広忠、田中傳左衛門、傳次郎ご兄弟3人のインタビューがありました。
傳左衛門さん曰く「まず能と歌舞伎のそれぞれの台本をコピーし、張り合わせるところから初めた」とのこと。
そして傳次郎さんが、お兄様2人に「これでよろしいですか」と伺いを立てながら、構成を作っていった、というようなことを言ってました。
頑張れ、三男。(笑)
広忠さんが「打つのに精一杯で(能と歌舞伎を)見比べるどころではなかった」というのは・・・あれだけ舞台をこなしていらっしゃるのに?と疑問です。
古典の曲を、新しく聞かせる、この兄弟ならではの企画です、と。
ところで、ふと気になりました・・・「三響会」って「三兄弟」にかけてます?
(能楽師にありがちなギャグセンスかも。)
TVのメリットは、字幕で謡が出るので理解しやすいですし、クローズアップされて装束や面など細部が見えることですね。
反面、音が悪いとか、全体を見たいときには不利なのですが。
改めて見た感想です。(くどい?)
『船弁慶』
シテが出てきたとき、歌舞伎から能へ切り替わって一気にテンポが遅くなり、非常に重々しく感じた。
観世喜正さんの大きさが、舞台の広さや歌舞伎のペースに負けてないなぁ。
『石橋』
能って地味ですねぇ・・・。(爆)
当日は能の方ばかり見ていたので気付かなかったのですが。
能の曲の中ではハデハデの部類に入る曲なのに。(笑)
当時は「異種格闘技戦」と書きましたが、今日の妄想は・・・。
赤獅子(歌舞伎)「初めまして、あなたの息子です」
白獅子(能)「・・・(いきなりハーフの息子出現にびっくり)」
赤「僕、ロックにハマってるんだ」
白「そんなの許さん、出て行け」
赤「どうして?これが僕なのに」
白「・・・(無言で示す親の威厳)」
赤「わかったよ、パパ」
白「いや、これからはお互いを認めて仲良くしよう」
めでたしめでたし。
・・・なんてね。
あくまで、私の勝手な妄想です。
信用しないように。(笑)
歌舞伎囃子(三味線)入っての能の地謡が速くて(!)テンポ良すぎるのが、面白かった。