言霊

例えば、ご飯を瓶に密封し、毎日かける言葉によって、カビの生え方が違うとか。
例えば、植物に毎日言葉をかけることによって、開花日が違うとか。
例えば、牛やお酒にクラシックを聞かせることによって、まろやかになるとか。


理系人間的には、こういうなんちゃってな話にいかにもといった意味を持たせるような事は避けた方がいいと思われるので、保留。


ですが、私は文系的な嗜好でもって、「ことだま」てのは信じています。
といっても、呪文とかお経なんかの信憑性ということではなく。
人から発せられる言葉には、意思が込められている、という意味で。


同じ「きらい」でも、「嫌い(怒)」と「キライ(はぁと)」では受け取り方が異なりますよね。(後者はほとんど「スキ」といってもいいくらい。)
侮蔑や罵りの言葉は、意味よりも音そのものが不快感を与えるように思います。


年末に見ていたTV番組で、悪徳業者にひたすら電話をかけて、正体を明かすというのがありました。
自分の側に一切落ち度が無い事が分かっているので、何を言われても相手側の嘘や脅しなので、第3者的にはあまりの胡散臭さに呆気に取られ、笑ってしまったのですが・・・。
けど、嘘だと分かっていても、そういった言葉を自分に投げつけられるのは嫌です。
他人の悪意が、自分に向けられている、と感じると、寒気がして、怖くなります。
(ああ、到底役者にはなれません。)


言葉が先なのか、意思が先なのかは・・・どっちもありかも。
気合入れるときは、言葉からかなぁ?
ハムレットも、言葉先行型・・・つまり、あの膨大な台詞は、彼の思考が外に出ているのではなく、言葉にしていく事によって、自らの行動を決めようとしているように思えます。
「有言実行」タイプ、てことか?(笑)


ああ、話がまとまらない。


「言葉と音」には興味があるので、そのうちまた書きます。