サンタクロース
以前のクリスマスネタ↓に関連して。
クリスマス - 迷宮探索
あまりにひねくれた大人の毒を吐いてしまったので、もうちょっとキヨラカなものを。
- 作者: 東逸子,中村妙子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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100年前くらいの実話で、当時社説として書かれたものだそうです。
今でもクリスマス頃には書店に並びます。
中学生の時くらいに読んだので、細かいところは記憶に無いのですが・・・するっと納得したのは憶えています。
サンタクロースというのは、そういう名前の人物なのではなくて、役割のことであり、象徴なのかな。
だったら世界中にいるよね。(希望的には)
と、現在の私の、またもや嫌なオトナ的な分析。
読んだ当初はもう少し素直に感動した・・・はず。
- 作者: リチャード.ポール・エヴァンズ,笹野洋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/11/27
- メディア: 単行本
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とある古い館に、住み込みの使用人・家政婦として引っ越してきた若夫婦と幼い子供。
年取った女主人は、彼らを家族同様に扱い、忙しいばかりの父親を非難する。
女主人の秘密は、屋根裏部屋のクリスマスボックスに隠されていた・・・というもの。
私自身、すご〜く切羽詰り、行き詰まり、何もかも嫌になっていた時期に読んだ本です。
泣きました。
やるせなくて、切なくて、哀しくて、一層の無力感に襲われたりもしました。
でも、それ以上の大きな愛を感じた本でもあります。
(その愛が大きすぎて、自分を小さく感じて無力感に襲われる・・・という。)
大事な人を、今、ちゃんと大事にしないと、取り返しのつかないことになる。
この本で始めて、キリスト教徒にとっての、神とか、イエスとか、クリスマスとか、そういったものの意味が分かったように思います。
そしてその愛は、本当は、宗教とは関係ないんだ、というのも。
私が泣いていた時、「神様がいるから大丈夫」と抱きしめてくれたクリスチャン。
その時は、私は神様を信じていないから、その言葉の意味が分からない、と思ったけれど。
その彼が亡くなって、この本を読んで、ああそういうことか、と泣きました。
これら2冊は、別に神やサンタクロースが、“本当に”いるのか(=見た事があるのか)を証明するためのものではありません。
そういうことでしか世界を見ることが出来ない、曇った目を払ってくれる本です。
ちなみに私はクリスチャンではないのですけどね。
(て、あえて主張する必要もないですが。)