山梨県立美術館

前後しますが、山梨旅行初日に行きました。
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/index_f.html
ミレーがあることで、有名な美術館です。
静かで、好きです。
ジャン・コクトーの特別展もやっていたのですが、ミレー目当てだったため、常設展のみにしました。


まず惹かれたのが、入り口近くにあったヒマワリの絵。
日本画の題材としては珍しいと思うけど、すっきりとした潔さが墨色と合っていました。
バルビゾン派として、ミレー、コローなどがあります。
全体として暗い印象のものが多いのですが、とても緻密な大作が多い。
森の中の鹿も、何かに追われているかのように、鬼気迫る躍動感があった。
誰のだったか失念しましたが、嵐の前の絵、地平線の雲のあたりに何かが潜んでいるように感じて、さらに前面にいる牛の怯えた目、ぞくっとしました。
ミレーの、聖母の絵も面白かったな。
こんなのも描いたんだ、と。
ああいう宗教画って、説明的で面白いですよね。
純潔の象徴として三日月、堕落には蛇とリンゴ(これらを踏みつける)、頭には12の星の冠など。
仏教の曼荼羅も、謎解き・絵解きを楽しむ(というか、それがお坊さんの説教なのだが)というものだしね。


定期的にワークショップも行っているし、元気な美術館という印象です。
その日も、画家の講演やってました。
ピアノコンサートも。
工作室なんかもあり、ああいうところ近くにあると、いいなあ。


ミュージアムショップにも欲しい物がいっぱい。
印伝(鹿皮に漆で模様をつけた伝統工芸品)があったんですが、ちゃんと山梨ミュージアムと入っていて、おしゃれでした。
ピーパークラフトとか、ホログラム風の定規とか。
木のおもちゃとか。
う〜ん、旅の初っ端から誘惑の嵐でしたわん。
(でもがまん。)