心臓

突然ですが、私は心臓が好きです。
一時期は、心臓外科医を目指したことも!
ま、思うのは自由ですから。(笑)


そんな私が、高校生の頃、授業で見て以来、ずっと気になっていた番組のビデオを近所の図書館で発見、早速見てきました。


心臓の内部(左右の心房、心室)の映像。
心房と心室の間にはそれぞれ三尖弁(右)、僧帽弁(左)というのがあるのですが、それらを支えるたくさんの腱。
血管模型も、見ごたえあります。
大きな血管には、それ自体に血管がまとわりついている。
こうしてみると、全身血管だらけなんですね〜。
心筋細胞を動かすパルスのCGや、動脈硬化から心筋梗塞へと至る過程など、分かりやすく説明されていました。(約20年前の知識&技術の先端!)


そして、目的の『道成寺シーン。(←こっちメイン)
心電計をつけて稽古を行なったとの事。
(ちなみに、シテはこの時が披き。本番ではさすがに心電計は付けていない。)


おおっ。
小鼓が源次郎さんだ!(まだ30代前半)
若いっ!カッコイイ!!
声が長く長く伸びて、美しい!!
キャー!!!


コホン。失礼しました。


乱拍子の時の心拍数の変動が、とんでもないです。
掛け声を出しているときは、どんどん増加し(BPM160)、鼓を打って息を詰めると、一気に下がる(BPM70)。(数字はうろ覚え)
うわっ、身体に悪そう・・・・。


更に、シテの梅若猶彦さん。
海辺で佇む映像は・・・やらされてますね?・・・ま、いいか。(笑)
能では、肉体的に動かない時ほど、精神的には高ぶっているもの。
乱拍子も、動き自体はそんなにありません・・・が!
心拍数はずっと180位で、鐘入り直前のピーク時には200を超えてます。
心電図の映像が横に出ていて、ピコピコいうのが、急之舞の鼓の音のテンポと一緒!?
汗だらだらでも顔は涼しげ、というか、無表情というか、苦しさを表面には出していませんでした。
目は怖かったですが。


番組のナレーションで「死んだ女を呼び戻し、心臓を動かす」というようなことを言っており・・・200・・・2人分の心拍数?と妙な納得をしてしまったり。(笑)


ちなみに、大鼓は大倉正之助さん。
まだ(?)指皮をつけていますね。(←そんなとこばっか見てます)
いつから素手打ちになったんだろう・・・?


いやぁ、ドキドキしながら見ちゃいました。
そして、今度から『道成寺』を見るとき、あの大小のビートがシテの心拍数なのね・・・なんて思っちゃいそう。(そんな余裕かましてられるものかは疑問ですが)