覚えてる?

森絵都さんの、“児童向け”ではない本。


永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))


主人公の少女の、9歳から20歳くらいまでのお話。
すべて同じ主人公なので、全体で一つの物語とも読めるし、短編集といってもいいくらい、各章は完結しています。


成長した主人公の随想という文体なのですが、その時々の、少女の感情の動き方や発想が、とても新鮮。
そして、リアル・・・ああ、私もこんな風に思ってたよねぇ、と。
時間が経って大人になった今、振り返ってみると、どうしてそんなことにこだわっていたのか、という事って、たくさんある。
そしてそういう事って、忘れてしまったり、記憶を飾り立てて、理由付けしてしまっていたりすることも多い。
だのに、この本に、まっさらの、等身大の少女の姿が、描かれているのは、ちょっとした驚きかも。


正真正銘(?)児童文学の「アーモンドチョコレート入りのワルツ」では、ピンと来なかったけど・・・。