ベケットの夕べ@銕仙会能楽研修所

ベケット生誕100周年のイベントだそうです。
アイルランド大使館受付』なるものもあり、インターナショナルな見所でした。
ふと、中身もインターナショナルなのでは、という危惧がよぎる・・・(苦笑)。


演目と出演者は、次の通り

芝居 下書きⅠ (Rough for theatre Ⅰ)
A:ダンカン・ハミルトン
B:フィン・マッギンティ
演出:コナー・ハンラッティ

ロッカバイ (Rockaby)
W:鈴木理江子

いずれでもなく (Neither)
出演:観世銕之丞
尺八:相楽瞬山
打楽器:橘 政愛

『クワッド』によって触発された能役者によるエチュード
 (Performance inspired by QUAD)
出演:清水寛二、西村高夫、柴田 稔、谷本健吾
打楽器:橘 政愛
演出:笠井賢一

照明:小笠原 純


銕仙会のHPの公演案内って、能ばかりなんですよね(当然といえば当然ですが)。
銕仙会能楽研修所では、演劇や邦楽コンサートなんかも行われたりするそうなんですが、そういう告知は載っていないので、このイベントも、お稽古の時に&柴田先生のHPで知ったのです。
丁度その朝にお稽古があり、夕方からもお稽古をするというので、折角だから見よっかな・・・ということで、パンフレット読むまでまったく、どんな演目や趣旨なのかも知らずにいました(苦笑)
有名な『ゴドーを待ちながら』も、読んだような気もするけれども・・・それだけ(汗)


なので、感想を述べるような言葉を持っていません。
ちょっとだけ書くと、


銕之丞さんの声って、いいなぁ〜とか。(やっぱそっちか:笑)
でも、金属製の打楽器の音とは、ハモってないよなぁ、とか。


『クワッド』は面白かったです。
打楽器の、単調なんだけれども、テンポがだんだん上がっていく感じとか。
個々の動きに法則性があって、最初はそれを頭で追っていけるんだけど、人数が増えてくると、大きな動きとして捉えるようになってきて、それはそれで陶酔感があったり。
(文字の流れる電光掲示板も、一個一個のライトの点灯からなっている、というような感じ?)
狩衣風の衣装の、袖の色が一人ひとり違うのが、可愛かった。(←コスプレ欲を刺激)
頭巾と、顔を隠すベールは怪しさ100%ですが・・・。(←まるっきり、怪しい宗教儀式風)


金属製の打楽器の音、音そのものは神秘的で雰囲気があって面白いのですが、いかんせん能楽堂では共鳴音(?)が響きすぎて、悪酔いしそうでした。
鐘を弦で引くのに至っては、鳥肌が・・・(黒板に爪をたてるのと同じイメージ)


・・・・・・・・・・能の方がいいなぁ。