敦 山月記・名人伝@世田谷パブリックシアター

丁度一年前の、再演です。
再創造だとも。
ネタバレになるといけないので、具体的には書きませんが、印象をちらほら。


演出、趣向も若干変わり、より「演劇」的になっていました。
前回は、群読、リーディングの印象のほうが強かった。
今回は、各役者の感情表現がクリアーになっていた。
また、表現も、分かりやすくなっていた部分が多い。
以前はその場で語るだけだったのが、より動きが入ったりして。
山月記名人伝のつながり、というか、「敦」という枠組みがより分かりやすくなっていました。
それぞれの作品に共通するフレーズ、音楽、シーンのデ・ジャヴ的な繰り返し。


万作さんのあの泣き笑いというか、自嘲というか、切なかった。
そしてレアな格好も見られます(笑)。


亀井広忠さんの、虎の咆哮は、すごいっ。
アナタコソ、トラナンジャ? ←何故か片言(笑)


藤原道山さんの尺八の音色の多様さにも、また驚かされます。
何本使っているんだろう?
狂言の神楽舞なんかも取り入れていたそうです。
能管と違って、ちゃんとメロディーになっているので、オリジナルかと思ってました。(笑)


オープニングの分身の術(笑)と、ラストの敦(萬斎さん)の語りが、より演出家のメッセージを強く打ち出すものとなっていたように思います。


余裕があったら、また行こうかなぁ・・・。