美の壷

国営放送の『美の壷』という番組。
これ、初めて見たんですけど、鑑賞のツボを紹介するもののようです。
おじいちゃんと孫との会話で番組が進み、いかにも美術品を拝見します〜な、堅苦しい雰囲気でなくて、良かったです。


昨日は、『能面』がテーマでした。(だから見たのです)
能面を見るツボは、まずその魂を見、次に表情を見、そして色合いを見る、と。
「見る」=「感じる」、ということでしょうが、「見る」と通してました。


能楽師の観世喜正さんが、装束をつけて雪の竹林に立っている映像がありました。
ああいう風に『能』を自然の中に置かれると、一層神秘的なものを感じます。
その他、どうやら『伝統芸能入門』で使われていた映像もちらほら。(笑)


能面師の中村光江さんが、表情についての説明。
その彫り方(上眼瞼の方が出ているとか、下唇がでているとか)で、角度を変えたときの陰影が出来、様々の表情に見えるのだとか。
また、あの独特の色合いは、「古色」と言って、決して古く見せかけるためのものではなく、能面らしい味わいを出すために、と言っていたのが印象的でした。


ちなみに、この方、木白山さんのブログ(のぅライン - FC2 BLOG パスワード認証)で先日紹介されていて、その作品の美しさに驚いていたところだったので、その偶然がちょっと嬉しい。(笑)
http://www6.ocn.ne.jp/~nmitsue/home.htm
めちゃめちゃキレイですよっ。
「喝色(かっしき)」や「恵向童子(えこうどうじ)」はハンサムだしっ。
童子(どうじ)」や「十六(じゅうろく)」は母性本能くすぐられるし(笑)。
淀君(よどぎみ)」は超美人。(オリジナルでしょうか?)
「小面(こおもて)」も切れ長の目が可愛いなぁっ。(ところで、小面って、上戸彩に似てません?番組中に紹介されていた小面を見て、そう思ってしまった。)