歌舞伎ネタの本

桜姫 (文芸シリーズ)

桜姫 (文芸シリーズ)


最初読んだ時は、ラブストーリーだと思ったんですよねぇ。
けど、ミステリー小説にカテゴライズされているようです。
ざくざく殺人事件が起こるわけではないので、気持ちよく読めます。


タイトルから分かるように(?)歌舞伎ネタが盛り込まれています。
因習に満ちた世界、という描き方は、2時間ドラマ風でもありますが、歌舞伎の曲の台詞がところどころにあり、なかなかきれいにまとまっていました。


歌舞伎は、見たことないですねぇ。
(『囃子の会』や『三響会』での抜粋ならありますが。)
これ以上はまり物を増やすと首が回らなくなるので、控えています。(笑)


興味をひかれたので、続けて数冊読みました。
養成会出身の名代下役者と、そのかつての同級生の探偵がシリーズを通して出てくるようです。

二人道成寺 (本格ミステリ・マスターズ)

二人道成寺 (本格ミステリ・マスターズ)

ねむりねずみ (創元推理文庫)

ねむりねずみ (創元推理文庫)

ガーデン (クイーンの13)

ガーデン (クイーンの13)

ピュアに、綺麗に、愛を語っている印象でした。
ラブストーリーでしょ、やっぱこれ。