乱読
ここ数日の、読書記録。
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/05/26
- メディア: 単行本
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思い入れや思い込みが強すぎて、陥った落とし穴、ゆがめてしまった、世界。
ホラーちっくですね。(世にも○妙な物語ぽい。)
直截的に恐い描写があるわけではないけど。
本当に恐ろしいのは、人の心、ということかな。
- 作者: 三枝和子
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 1993/03/01
- メディア: 単行本
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歴史の隙間を埋める物語小説。
ミケーナイの女王に仕える老婆(?)が語る、悲劇。
トロイア戦争のくだりでの、英雄アキレスのいい男っぷりに、プラピのフルヌード(後姿だけど)を思い出しつつ。(爆)
息子が母を殺した、ということになってるけど・・・実際は女(姉のエレクトラ)が中心になっていたような。
もっとも、オリジナルのギリシャ悲劇を読んでいないので、なんとも言えませんが。
- 作者: 中島たい子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01/05
- メディア: 単行本
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面白かったです。
ちょっと、手を出しにくいタイトルですが。(マニアックな話?と思いそう。)
あくまで、「小説」でした。
主人公の女性がとあるきっかけ(昔の恋人の結婚話)から体調を崩し、漢方医にかかり、次第に良くなるという話。
とは言え、漢方万歳な書き方でもなく。
専門的な話に突っ走って読者を置いてけぼりにするわけでもなく。
胡散臭い、とか、科学的データが無い、とか、漢方薬(東洋医学)に対する不信感は、まさしくその通り。
それに対する「答え」なんて無いのだけれども、「ずきゅーん」と来た感じ(笑)は、私が漢方医の診療を受けた時の感動と同じでした。
ハマるんですよ。(笑)
それ以外にも、なかなか秀逸な表現が多くて、かる〜〜〜く、楽しめました。