死者の書

人形アニメーション映画です。
能楽系のブログ等で取り上げられている事多く、気になってました。
404 Not Found


11時頃に行ったのですが、既に3階分くらいの行列!
驚きでした。
「こんなの初めてよ」なんて、後ろに並んでいたご婦人が仰っていました。
前に並んでいた紳士も(「図書」を読みながら)「今朝の『天声人語』で紹介されていたし、ますます混むだろうね」と。
ええっと・・・何だか客層が知的でした。
通っぽい方が多いというか。


で、つらつらと感想。


てっきり、人形劇(糸とかで操る)だと思ってたら、一コマごと撮っているようです。
気の遠くなるような作業だ・・・。
動きは決して自然ではないのだけれど、衣や髪が風になびく様子などが細かくて、宮崎アニメのような粘っこさ。(良い意味です)


出演者は存在感のある声ばかり。
宮沢りえって、あんなに可愛らしい声だったっけ?
(私の中では、ゴクミと並んで、声に期待しない美少女、だったのに。)
繰り返される、「した した した」というナレーションは耳に残る。(岸田今日子
そして観世銕之丞の、力強く響きのある声。
囁く様な、モノローグのような。
「耳面刀自(みみものとじ)」という名前を繰り返し呟くのが、エコーがかかって、とてもセクシーでした。(爆)


これって縁起モノですよね。
藤原南家の郎女の描いた曼荼羅絵の。
それにラブストーリー絡めた、というところか。
途中、咀嚼不能に陥ったので、原作あたってみます。
飛躍してる、というか。
ぶっ飛んでる、というか。


ところで。
折口信夫って・・・「おりぐちしのぶ」と読むのね。