恋愛小説

爽やかさを求めるなら。

翼 cry for the moon (集英社文庫)

翼 cry for the moon (集英社文庫)

日本人らしくない女性と、インディアン(あえてこう書きます)と白人のハーフの男性の物語。
それぞれが抱える「愛」に対するトラウマや、アイデンティティの葛藤において、二人に共通する哀しみと痛み。
そういったものが、すっきり爽やかに描かれていて、読後感も軽く、面白く読めました。


このヒロイン&ヒーローを取り巻くドラマチックなストーリー展開は、ハーレークインばり。(読んだ事無いけど、イメージで)
ティーンズ小説を少しだけアダルトにしたというところ?(というほど過激では無いですが)


これとは対極のどろどろ愛憎劇がこちら。

欲望 (新潮文庫)

欲望 (新潮文庫)

表紙からして何やらエロティックです。
美の象徴とも言える女性と、彼女を崇拝する男性、その彼を愛する女性の、三角関係。
三島由紀夫を随所にコラージュしたような・・・どろどろ感です。
これ読んで、三島由紀夫を読む気になりました。
(それまで何となく敬遠していたので。)