タイトルは似てるが
最近読んだ本2冊。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: ビリケン出版
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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いくつか借りて読んだけど、あまりピンとこなかった。
その彼女は幸田文も好きで、両者読み比べると、似た雰囲気を感じました。
でもって、幸田文は、いいなと思ったのだが・・・。
この本は挿絵が多くて、絵本ぽい体裁をとっています。
この、白昼夢のような世界観はキライじゃない。
とあるアパート(なのに名前はホテル・カクタス)に住む、帽子とキュウリと数字の2。
ただの名前(既にただものではないが)だと思って読み進めると、本当に帽子だし、キュウリだし、数字の2であることがわかった。
子供の空想世界の物語のようでありながら、大人な表現。
いや、大人になりきれない人達の本、て感じか?
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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結構初期の方の作品のようです。
かーなーり、エロティックです。
これまでの作品にも共通する、言葉のないやりとり、とか。
世界から隔絶された人、あるいは空間、とか。
静かな、静かな、愛情表現とか。
でも結構生々しかったなあ。
海辺のホテル・カクタスの女主人の娘と、孤島に住む変人の男との秘密。
男の性癖がいわゆるSで、少女はM。
少女を抑圧する象徴としての、母親による髪結い。
舌の無い、男の甥との浮気と、男の嫉妬。
普段眠ったように生きている人間の、目覚めている時を描いているような話だと思う。