重陽の節句
9月9日、重陽の節句です。
とはいえ、現代では忘れられているようですが。
今でこそ9は、音が“苦”とかぶることから疎まれていますが、昔は奇数が縁起がよく、その中でも大きな数字である9が重なるのが更に良いとされていたそうです。
源氏物語とか、枕草子なんかでその風習が書かれていましたよね?
菊に真綿をかぶせておいて、夜露を含んだその綿で肌をぬぐうと若返る、とか。
菊の香りをずっしり含んだ露・・・その風流さにうっとり、あこがれたなあ。
菊は不老長寿の薬として大切にされていたようです。
んで、理系ネタ。
薬としての菊は、生薬名*1を『菊花(キッカ)』と言います。
そのものの薬効は、古典的には眼病にいいらしいが、成分考えると疑問です。
あとは血圧を下げたり。
漢方薬では『釣藤散(チョウトウサン)』というのに含まれています。
主に中高年の高血圧、のぼせ、頭痛などに用いられます。
そいういえば、数年前、いわゆる老人性の“ボケ”に効果あり、という研究報告を見ました。(注:あくまで研究段階です!!)
ボケ封じ→不老長寿!?
平安時代と現代漢方研究がリンクした気がします。
*1:植物、動物、鉱物などで薬効を持つもの。