もしかしてホラー?
初めて読んだ小川洋子の本は、
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: 文庫
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なんでも標本にするという男のアルバイトとして雇われ、依頼者の様々の思い出話や、その建物の住人との関わりなどを、淡々と見つめる主人公。
男との使われなくなった風呂場でのデート(?)など、静かで、冷ややかな空気感があり、ちょっとエロティック。
男の世界にどんどん閉じ込められていく、追い詰められていく、でもそれは無意識に自分が望んでいることであると、主人公が妙に冷静なのがちょっとコワイかな。
・・・ていうか、このオチは、ホラーですか?サスペンスですか?
うっかり純愛小説だと思って読み始めたら、騙されました。
(スプラッタとかではないのだが。)
最近読んだ、小川洋子の本
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/06/10
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この人自身、コレクターなんじゃないか?と思えてくる。
形見の博物館をつくりたいという、老婆に雇われた博物館技師。
老婆の家の住人や、形見にまつわる物語、その村の独特の祭り。
やはり全体に静謐感があります。
そしてまたオチは・・・「世にも奇○な物語」系。
あとは、
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/28
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- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/08/28
- メディア: 単行本
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肉体の一部(指だったりまぶただったり)が人から離れると、それが全くの物質と化して、体温も重さもないような、静物としての描き方をするという印象。
すべてが他人事のような世界。
結構、気に入ってる。