トリツカレ

カタカナで書くと、ちょっと面白いですね。


トリツカレ男 (新潮文庫)

トリツカレ男 (新潮文庫)


オペラや三段跳び、サングラス集めなど、何にでもすぐトリツカレてしまう、ジュゼッペ。彼が、トリツカレた少女、ペチカを助けるために、様々のことをする、という、ラブストーリー


「トリツカレ」る、というのも、言い変えると「熱中する」「夢中になる」ということなんだけど、ジュゼッペの場合は「トリツカレ」るというのがぴったり。
それだけ馬鹿馬鹿いくらい、徹底的にハマっちゃうのです。(そしてどれも成功する)
こんな真っ直ぐな男が恋をしたら・・・すごいです。
ピュアで、気恥ずかしくなるくらい真っ直ぐです。


同じ著者の、『ぶらんこのり』というのを、以前紹介しました。
こちら→ぶらんこのり - 迷宮探索


その時、ストーリーテリングがとてもうまい人だなぁ、と思い、次に読んだ『麦ふみクーツェ』も、ユニークな「童話」でした。



麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)


この人の話は、何かに「トリツカレ」てる人達が主人公になってます。
ちょっとうらやましい。
そして、教訓がないのが、いい。
楽しめます。