くすりやさんとしての補足

一般に「風邪薬」と言っているのは、「風邪の初症状を緩和する薬」であって、「風邪の原因ウイルスをやっつける薬」ではないのです。
熱・鼻水・咳・のどの痛みなどを抑えるための、色々な成分が混ざっているので「総合感冒薬」というのです。
各メーカーで、配合割合を変えたりすることによって、「眠くなりにくい」とか、「咳に効く」とかありますが、基本的には同じもの。
なので・・・そういった「風邪薬」と「咳の薬」や「熱の薬」を一度には飲まないでくださいね。(成分がダブってしまうので)
どうしても、というときには2−3時間おいてから。
または漢方薬。(ただし、最近の風邪薬で「生薬配合」となっているのは、注意です。)


あ、あと、「初症状を抑える」薬なので、当然、予防効果はありません!
風邪薬は、風邪をひく前に飲んでも、全く何の効果もないです。
・・・でも心配、というのなら、漢方薬がおすすめ。
有名なのは、葛根湯ですね。
寒気がして、汗をかかなくて、首筋や筋肉のこわ張りがあるときに向きます。
(体を温めますので)
肩こりにも効きます。
逆に、火照って、汗をだらだらかいているような風邪には向きません。
この場合は、柴胡桂枝湯かな。

漢方薬は、同じ「風邪」でも症状によって、使い分けると、効きやすいですよ。